『ブルース・ブラザース』を観る[No.867]
午前十時の映画祭で上映中の『ブルース・ブラザース』を観た。過去の名画をリバイバル上映する企画も10年目となり,今回で終了する。午前十時の映画祭で『ブルース・ブラザース』が上映されるのは初となる。何度も繰り返して観てきた作品だが,やはり大きなスクリーンで観るのはまるで違う。当たり前のことだが,映画は映画館のスクリーンで上映されることを前提に作られている。その効果を十分に引き出した画面作りと音響装置で『ブルース・ブラザース』を鑑賞中の私は,心から幸せだった。
思えば初めて観たのはテレビの吹き替えで,ジョン・ベルーシがせんだみつおで,ダン・エイクロイドは小野ヤスシだった。放送を録画したビデオを何度も繰り返して観たものだ。現在ではその吹替が収録されたブルーレイディスクで楽しむことができる。そのパッケージによると1983年5月放送の『ゴールデン洋画劇場』とのことだ。
大スクリーンでの『ブルース・ブラザース』は,次々に繰り出される曲の数々も,過剰とも思える大カーチェイスも,迫力満点で満足できた。何よりソウル・ミュージックへの愛情が画面から溢れ出してくる様が良く伝わってきた。アレサ・フランクリンが『シンク』を歌うシーンでは思わず涙ぐんでしまった。アレサ・フランクリンのとめどなく発せられるヴォーカル・ワークと,曲に合わせて踊り出す客のユーモア感覚に,ソウルが好きでしょうがないジョン・ランディス監督とそれを支えるスタッフの気持ちを感じたのだ。もしも泣くとしたら,最後のコンサートシーンだろうと思うのだが,アレサにやられた。こんなハチャメチャな映画なのに涙腺が緩むとは。
この映画の裏テーマは,全ての人々の平等であろう。ブルース・ブラザース・バンドからして白人黒人混成である。レイ・チャールズが歌うシーンで,路上で踊っているのは,人種も性別も年齢も異なる人々である。それらが一緒になって曲を楽しんで踊っている。勿論,最後のコンサートのシーンも同様である。そのテーマを際立たせるために出てくるのがカントリー&ウエスタン専門の店と,ネオナチである。どちらも白人中心の極めて排他的な存在である。それに対して,ブルース・ブラザース・バンドのソウル・ミュージックはあらゆる人々を等しく喜ばせてくれる。だからこそ,映画のテーマ曲ともいうべきナンバーが「エブリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ」なのだ。「エブリバディ」なのだ。
ついでに言うと,ラストのクレジットの出演者を見ると,映画に出てきた順番で並べられている。実に平等である。また,映画に出演したアーティストが「監獄ロック」をワンフレーズずつ歌う部分を見ると,その最後に「クルー」と字幕が出て,制作スタッフが大勢で歌っているシーンが入る。出演者も制作者も同列なのだ。「エブリバディ」である。
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ブルース・ブラザース ユニバーサル思い出の復刻版 ブルーレイ [Blu-ray]
The Blues Brothers: Original Soundtrack Recording
Briefcase Full Of Blues
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大スクリーンでの『ブルース・ブラザース』は,次々に繰り出される曲の数々も,過剰とも思える大カーチェイスも,迫力満点で満足できた。何よりソウル・ミュージックへの愛情が画面から溢れ出してくる様が良く伝わってきた。アレサ・フランクリンが『シンク』を歌うシーンでは思わず涙ぐんでしまった。アレサ・フランクリンのとめどなく発せられるヴォーカル・ワークと,曲に合わせて踊り出す客のユーモア感覚に,ソウルが好きでしょうがないジョン・ランディス監督とそれを支えるスタッフの気持ちを感じたのだ。もしも泣くとしたら,最後のコンサートシーンだろうと思うのだが,アレサにやられた。こんなハチャメチャな映画なのに涙腺が緩むとは。
この映画の裏テーマは,全ての人々の平等であろう。ブルース・ブラザース・バンドからして白人黒人混成である。レイ・チャールズが歌うシーンで,路上で踊っているのは,人種も性別も年齢も異なる人々である。それらが一緒になって曲を楽しんで踊っている。勿論,最後のコンサートのシーンも同様である。そのテーマを際立たせるために出てくるのがカントリー&ウエスタン専門の店と,ネオナチである。どちらも白人中心の極めて排他的な存在である。それに対して,ブルース・ブラザース・バンドのソウル・ミュージックはあらゆる人々を等しく喜ばせてくれる。だからこそ,映画のテーマ曲ともいうべきナンバーが「エブリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ」なのだ。「エブリバディ」なのだ。
ついでに言うと,ラストのクレジットの出演者を見ると,映画に出てきた順番で並べられている。実に平等である。また,映画に出演したアーティストが「監獄ロック」をワンフレーズずつ歌う部分を見ると,その最後に「クルー」と字幕が出て,制作スタッフが大勢で歌っているシーンが入る。出演者も制作者も同列なのだ。「エブリバディ」である。
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